彼らの地図

「スマップか嵐か」

 

母「そういうことをしたらもう参加できないよ」

その息子「スマップですか、嵐ですか」

 

この意味、分かります?

お母さんは、さすがです、ちょっと考えて、「なるほど!」と、分かったそうです。

私は、考えても、考えても、分かりませんでした。(言い訳をすれば、ジャニーズの知識は、シブがき隊で、止まってます。)

答えを聞いて、「・・・なるほど、うまい!ざぶとん3枚!!」と、膝をたたいてしまいました。

 

「解散か、休止か」でした。

ずっと参加できない(解散)か、いったんお休み(休止)か。

ってことでした。


それなりの、論理というか、筋道が、あるんですね。


小さい頃は、親もいっしょうけんめいで、こだわりを減らそうとしたり、コミュ力(?)をあげようとしたり、いわゆる社会のふつうに近づけようとする。


でも、だんだん、この子にはこの子の独特な世界がある、と、折り合いを付けられるようになってきます。(個人差あり。)


たとえばスマップか嵐かの彼は、タウンページで開いた床屋に行くのが好き。

会社名とその本社の場所も、気になって仕方がない。

たぶん、まわりには意味不明のこうしたこだわりは、白地図を埋めていく作業のようなものなんじゃないかと思います。


彼らには彼らなりの筋道があり、地図がある。

 

付き合う家族は、いいかげんにしてよ、と言いたくなることもあるけど。

それを上回る楽しみを、与えてくれます。

想像力を、与えてくれます。


 それを知ると、彼らが居ない世界なんて想像できません。