報告①(講座)2017.5.18 

「親なきあとの準備について〜親あるうち、あせらず、気負わず、少しずつ」

講師:渡部伸先生         武蔵野プレイス10時30〜12時30

【報告】平成29年5月18日(木)「親なきあとの準備について〜親あるうち、あせらず、気負わず、少しずつ」

講師:渡部伸先生 武蔵野プレイス10時30〜12時30

 

渡部先生の本を読んで気持ちが楽になった親は私だけではないと思います。

「親なきあと」のバイブルといっても過言でないご著書は、文章も読みやすく、一般の人も読みやすいだろうなと思っていたところ、小説家の宮部みゆきさんも書評でとりあげていたとこのこと。

実際の渡部先生も、とても気さくで、シリアスな話題に笑いばなしも交えながら、軽快に語ってくださいました。

親なきあとの課題は、基本的に3つあります。お金でこまらないための準備。生活の場の確保。日常生活のフォローです。 

不安にかられて「お金をいくら残せばいいのか」「子どもが一生暮らせる場所を用意してやるのがいいのか」などと短絡的に考えがちですが、残せばいいという話ではなく、年金や手当、給料や工賃、家族環境やライフスタイルによって異なります。

ではどうやって遺すのか。遺言を用意しておくことが大事です。場合によっては後見人が必要なことがあります。信託(最新情報も教えていただきました)や、障害者扶養共済制度などもあります。

後見がまだ必要でない方には、任意後見、日常生活支援制度などもあります。ほか色々なセーフティネット的な制度もあり、最後には生活保護の申請という手もあります(制約はでます)。

ただ、これらは社会と接点がなければ、利用がむずかしいです。

「福祉サービスを積極的に利用したり、地域で支援してくれる方々と接点をたくさん持っておくことで、セーフティネットの網目がどんどん細かくなります。」先生はおっしゃいます。

親あるうち、気楽に、あせらず、少しずつ。 

いざとなったらなんとかなる。

社会との接点を増やしながら、本人にどんな支援が必要か考え、できる範囲で用意していけたらと、明るい気持ちになれました。


※この講座はゆうちょ財団の助成をいただいています。

※ 感想をまじえた報告です。文責は筆者にありますm(_ _)m


<アンケートから>

 ・前向きなお話なのが、とにかく良かったです。具体的で有難く感じました。

・親自身が社会とつながりを持つことって大事なんですね。「なんとかなる」で前向きに行きます! 

・少し気楽に構えようかなと思いました。(とても悩んでいたので)良かったです。 

・堅苦しくなく、感じの良い講師の先生で、聞きやすくて良かったです。

・お金、暮らし、制度について大変分かりやすいお話で、とても勉強になりました。 

・先生自身のお人柄、ユーモア交えてのお話に引き込まれ、あっと言う間の濃密な講演会でした。 

本当にどうもありがとうございました。