報告②(講座20170617)

「親なきあとの対策に『信託』という選択肢」

講師:高伊茂先生  武蔵野公会堂10時30〜12時30


【 報告】平成29年6月17日(土)「親なきあとの対策に『信託』という選択肢」

講師:高伊茂先生 武蔵野公会堂10時30〜12時30

 

去年のアンケートでは、信託について知りたいという要望がありました。収入が不安定で、でも大きなお金を管理するのがむずかしい子どもを持つ親にとっては、とても関心のあるテーマです。


銀行に勤められたあと、社労士・FPとして独立され、信託についてもとても詳しい高伊茂先生をお迎えすることができました。


まず、遺言について基本的な説明(資料がとても分かりやすかったです)をされてから、信託の話に進みました。


信託にはたくさんの機能があります。 ①倒産隔離機能 ②財産管理機能 ③意思凍結機能 ④利益配分機能 ⑤受益者連続機能 ⑥受託者裁量機能。むずかしい言葉ですが、いったん契約したら、そのお金や運用はガチッと守られることが分かりました。 


そして、信託の種類は、特定贈与信託や、最近話題の生命保険信託。さらに信託銀行の遺言信託、後見制度信託、民事信託。。。。 ここまで来ると、保険や金融の知識がないと、むずかしいです(^_^;)


先生は最後に、3つポイントをあげられました。(1)相続は「想続」(2)遺言は残される人への愛のメッセージ(3)3つの制度(後見・遺言・信託)を上手に使う。

親が余力のあるうちに、少しずつ勉強して、先生のような専門家の手も借りながら、進めていきたいと思いました。本人のみならず、家族にとっても、必要な知識になると思います。


「 親なきあとのハンドブック」、「ら ・し・さノート」などもご紹介 いただきました。(右画像からアクセスできます)


※この講座はゆうちょ財団の助成をいただいています。

※ 感想をまじえた報告です。文責は筆者にありますm(_ _)m


<アンケートから>

 ◎信託について詳しく分かりました。

◎聞き取りやすく分かりやすい内容でした。

◎1回の講座で信託を学ぶことは難しいと思いました。とても大切な、親として知っておくべきことだと思いました。

 ◎穏やかで分かりやすいお言葉で良かったです。

◎信託の種類、違いがまとめられていて、一口に信託といっても選択肢があることが分かった。

◎まったく無知だった私に信託の基本が分かりました。遺言も。

◎図が分かりやすく説明していただいた。特定贈与信託について更に知りたい。

◎ありがとうございました。まったく同じ内容で構わないので、また話をききたいです。

◎具体的に後見問題を考えていくときの確かな入り口になりました。ありがとうございました。

障がいのある人のご家族へ↓ (「NPO法人ら・し・さ」より)