■講師:鹿内幸四朗(しかない・こうしろう)氏
専門用語を使わないわかりやすい相続の解説が好評。本業のかたわら、『親なきあと』で悩む親のための
社会貢献活動にも精力的に取り組む。「親心の記録」を支援団体へ寄贈する活動は累計で28万部。
ダウン症の娘をもつ父親でもある。
■報告
いわゆる「親なきあと」の勉強をしていると、まず自分の整理をしなきゃ、と思うことが度々あります。
遺言が大事と学んだけれども、それがどう本人(子ども)に関係してくるのか、具体的なことが、分からない。
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相続に詳しい鹿内さんは、祖父母から父母への相続、父母(夫婦間)の相続が、本人に大きく関係してくると言います。
分かりやすい事例を交えて、今後2、3年の民法(相続法)の大改正などの知識も折りこみつつ、お話くださいました。
お金を少しでも多く残す、という単純な話ではありません。
本人にどれぐらいお金が必要かはそれぞれで、大事なのは、必要そうなお金が本人に少しずつ渡る「仕組みづくり」です。
遺言や相続を学ぶことが、仕組みづくりに関係すると思いました。
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鹿内さんは、ダウン症のお嬢さんのお父様でもあります。
未成年の親権を使った夫婦たすきがけの任意後見契約を、日本で初めて、おこないました。「大いなる時間稼ぎ」とおっしゃっていましたが、斬新な試みです。
後見制度がより使いやすくなることと合わせて、今後の動向を見守り、学ばせていただきたいと思います。
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この活動は、一般財団法人ゆうちょ財団の助成を活用させていただきます。感謝いたします。